8月休診日のお知らせ
もうすぐ梅雨が明けそうですね。
蒸し暑い夏の到来ですが、頑張って乗り切りましょう!
8月のお盆休みですが、今回は
12日(水曜)〜16日(日曜)までお休みさせていただきます。
みなさまにはご不便おかけしますが、よろしくお願いいたします。
虫歯の治療はなんで時間がかかるの?
先日虫歯のリスクを下げるための治療を完了し、メンテナンスに移行した患者さんが、
『虫歯の治療ってこんなに大変なんですねー』
と、おっしゃっていました。
私たちも気がつけば、治療を開始して3、4ヶ月くらい経過していることもざらにあるため、
新鮮な意見を頂戴し、今回ブログのテーマとさせていただきました。
今日はなかとみ歯科医院から、虫歯の治療に関して知識を深めていただければと思います。
『虫歯を治す』といわれたら治療にはどのくらい時間がかかると思いますか?
浅い虫歯なら削って詰めて一回で終わり、少し深い場合は削って型取り被せ物をして…というように数回の治療、さらに深い時は神経を取って根っこの治療をして型取りして被せ物をする…この場合は回数は多くなりますが大抵の場合1年、2年という単位の期間かかるものではありません(もちろん例外もありますが…)
と虫歯治療のイメージはこんな感じではないでしょうか。
しかし今「虫歯」の考え方は変わりました。
それは「虫歯」は「慢性疾患」であるという考え方です。
慢性疾患には高血圧や糖尿病、高脂血症などが挙げられます。
ゆっくりと症状が進行し、治療や管理が長期間にわたる疾患のことを指します。
虫歯が慢性疾患なら当然治療にも長い時間がかかることになります。
「虫歯」はポンと出来てそこを治療すればお終い!と思っている方が多いと思います。
これは日本で歯医者にかかったことのある方なら、そんな治療を受けたことがあるかもしれません。
実はそうではありません。
まずは虫歯がどんな病気なのか、というお話から始めたいと思います。
虫歯ってどんな病気?
「なぜ虫歯になるの?」のページでもメカニズムについて説明していますのでここでは簡潔に。
虫歯は、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされてしまう病気です。
口の中にいる細菌は、糖分をエサとして酸をつくります。
酸が増えると、口の中が酸性になり歯が溶けます。
これを防ぐために、口の中では唾液がたくさん出ます。
唾液には緩衝能と呼ばれる、酸性になった口の中を中性に戻してくれる作用があるので、
虫歯から歯を守ってくれます。
細菌の酸が唾液の作用よりも上回ってしまうと歯が溶けて虫歯になってしまいます。
虫歯になりやすい環境
*みがき残しが多い
*ジュースを飲む回数や間食の回数が多い
*唾液の量が少ない
などが大きな原因として挙げられます。これらの原因が複雑に重なって虫歯はできます。
当てはまるものが多い、また一つの項目でも、強くその傾向がある人は、虫歯になりやすいといえます。
虫歯はポンと突然出来るのではなく出来るべくしてできているのです。
虫歯を1カ所なおしても口の中の環境が変わらない限り、次々と新たな虫歯ができ、「虫歯を治した」とは言えないということです!
*つまり虫歯の治療とは虫歯になりにくい口腔内環境を作り、それを維持することとなります。
どんな治療をするの?
口の中の清掃状態の改善
みがき残しは歯の表面で白いネバネバしたプラークと呼ばれる塊になります。
歯科医院ではこれを取り除くための歯磨き指導を行います。
汚れに色をつけてどこにみがき残しがあるかをチェックする染め出しを行ったり、
フロスや歯間ブラシの使い方、歯ブラシの当て方やみがき方を説明します。
食生活の改善
まず、普段何時ごろご飯を食べているか、
間食は何回するか、
ジュースをよく飲むかなど日頃の食生活についてチェックします。
そこから、改善すべき点を歯科医師や歯科衛生士がピックアップして、実行してもらいます。
唾液量を増やす
まず唾液が少なくなるのには加齢や、多剤服用、ストレスなど様々な原因があります。
そういっ た原因があるとなかなか唾液量を戻すのが難しいですが、
舌を使った運動、噛む回数を増やす…など唾液腺を刺激する方法をアドバイスします。
それらの治療で、ある程度口の中の環境が改善してきたら、
定期検診をうけてこの状態が維持できているかチェックします。
虫歯の治療は、自分自身でのお口の管理と歯科医院での定期的なチェックを欠かさず行うことです。
虫歯の治療とは短期的なものではなく、長く続くものなのです。
虫歯はずっと付き合っていかなければならない病気なんだ!
という意識を持って、自分自身の口の中の環境をいま一度見直してみるといいかもしれません。
いかがでしたか?
今回は噛み砕いてわかりやすく書いたつもりですが、それでも難しいし理解しづらいものなんですよね。
まとめとして、
虫歯になるのは何か原因があって、
それを歯医者さんで見つけて改善していけるかどうか
メンテナンスで確認していきましょう!
というところです。
メンテナンスの度に少しづつ虫歯への防御力を高めてもらえるよう私どもも努めますので、
歯で困らないよう一緒に頑張りましょう!!
健口を守る上での取り組み
先日緊急事態宣言の解除が発表されました。
これまでの感染予防対策に加えて、新型コロナウィルスの流行により、
追加した施策は引き続き継続した上で、
今後もみなさまの健口を守っていけるよう尽力いたしますので、よろしくお願いいたします。
なお緊急事態宣言中は、診療時間の変更や電話が繋がらないなど
ご不便をかけてしまいましたこと、お詫び申しあげます。
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子どもの歯を守る
もともと小児の患者さんを受けていなかったなかとみ歯科医院ですが、
最近の傾向として子どもの患者さんが以前よりとても増えたように思います。
その1つはお子さまの親が、子どものお口の健康に興味を持たれる方が増えたことだと思います。
僕らにとっても歯を削るリスクが減るため、非常に喜ばしいことです。
また先日三歳児検診に出向き、3歳児のお口の中をたくさんみてきました。
3歳にもなるとみんなそれぞれ個性が出てきて見ているだけでも面白いですね 笑
なかには暴れる子や吐いちゃう子もおり、お母さま方の苦労が伺えます。
手元にある統計の資料と比べてみても、数十名のお口の中を見る限りでは、明らかに虫歯の数は減ったのだなと感じました。
余談はここまでで、今回は自分が勉強している中で、
予防大国スウェーデンでの歯磨きに関する知識についてお話しします。
テーマは
ライフステージが変わりゆく中での、予防方法や気を付けるべきこと
内容は三部構成
乳歯列期(乳歯のはえ初めから、乳歯が揃い、大人の歯がはえる前の段階)
混合歯列期(大人の歯が生え始め、乳歯が抜けて、乳歯、永久歯が混在している時期)
永久歯列期(全て大人の歯になる時期)
だったのですが、今回は乳歯列期、混合歯列期についてみていきましょう。
まず1ー5歳のお子様に関して(乳歯列期)
徐々に乳歯がはえてきて、乳歯が揃って噛み合わせが揃う時期です。
みなさまに気をつけて欲しいポイントは
子どもの前歯で、目でみて明らかにモヤモヤした汚れがある場合は
子供の歯がうまくブラッシングされていないことを示す明らかな徴候ですので、
歯医者さんに相談にいきましょう。
注意すべきは、4ー5歳で最も虫歯になりやすい部位
奥歯の歯と歯の間です。
これは表面上から見えないことが多く(歯と歯の接しているところに虫歯ができるため)
小さなレントゲン写真を撮らないとわからないことが多いです。
このほかの部分に虫歯がある子どもは虫歯のリスクが非常に高いので要注意です。
次に6−12歳のお子様に関して(混合歯列期)
6歳くらいから乳歯の一番奥に大人の歯がはえてきます。
6歳臼歯と言われる歯ですね。
(前歯のはえかわりの方が早い方もいます。)
はえ始めはブラシを当てると痛がることがありますので、
大きくお口を開けてもらい、優しい力で丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。
また9−10歳までは仕上げ磨きするようにお願いします。
これは子どもの器用さなどにも関係しますが、
この時期くらいまでは歯磨きを任せっきりにするのは不十分だからです。
乳歯列期で虫歯のリスクが低い子は大人になっても歯を削るリスクが低いことが多いです。
この時期に正しい教育を受けることが大切ですね。
まずは子どもの歯を朝晩フッ化物配合歯磨剤で磨くことから始める!
そしてやっぱり大切なのは歯医者さんでの定期管理!
これに尽きます。
新型コロナウィルス 感染拡大による診療制限について
先日、4月7日に緊急事態宣言が発令されました。
つきまして、当院では発令中の5月6日までは縮小診療を行うこととしました。
・定期メンテナンス
・痛みを伴わない緊急性がない処置
上記の方におきましては、5月6日以降に予約を改めさせていただきます。
また緊急性のある方でも、
①37.0度以上の発熱や咳症状及び倦怠感がある方
②現在同居する方に発熱や咳症状などの症状がある、自宅隔離を要請されている方
③身内や勤務先などでコロナウィルス陽性患者が出ておられる方
④過去14日以内に海外渡航歴のある方
⑤過去14日以内に海外から帰国された方との濃厚接触歴がある方
⑥過去14日以内に感染者が急増している都道府県へ出かけたことがある方
⑦過去14日以内に50人以上が屋内で集まる集会やイベントに参加された方
上記に1つでも該当される方は、診察をお断りする可能性があります。
これは、患者さん及びスタッフを感染から守るためですので、ご理解ください。
なかとみ歯科医院
院長 中富 貴大
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新型コロナウィルスに関して
連日騒がれています。
対策、対応で政府もばたついているようですね。
一般的な感染予防対策として、
外出したあとは、手洗いうがいを必ず行うことです。
手洗いも手指の先まで丁寧に。
いつまで続くか不安な方もいらっしゃると思いますが、
まずはできるところから丁寧に行っていきましょう!
2月のお知らせです。
今年は暖冬で、例年と比べると暖かいですね。
ですが、風邪にならないわけではありません。
新型コロナウィルスの話も耳にするようになり、
日本でも感染が拡がる可能性があります。
対策は、一般的な衛生対策で手洗い、うがい、アルコール消毒をしましょうと
発表されています。
2月も健康に気をつけて過ごしてください。
Learn Moreこれって知覚過敏?
ビリビリしみるやつ
暑い季節や寒い季節が近づくと必ず顕れるあいつ
知覚過敏
わたしも左下の奥歯に知覚過敏があります。
調子が悪いときは歯ブラシの毛先が当たっただけでも激痛!!
ピリピリ
ビリビリ
ホント神経に触るような
感覚って嫌ですよね
今日はなかとみ歯科医院で実践している
知覚過敏との付き合い方について
お話ししましょう
まず初めに顕れる症状が
最近しみるなー
虫歯かも?!です
ここから歯医者に行くという選択肢は正解です 笑
ホントに虫歯かもしれませんし
虫歯だったら
かなり萎えますよね
ですが知覚過敏ならどこがしみているのか確認しましょう
症状を緩和させることができます
簡単に知覚過敏がどのように起こるのか
歯周病などで歯茎が下がると
象牙質というところが見えてきます
この露出した象牙質に対して
冷たいものや温かいもの
歯ブラシの毛先が触れたときなどの刺激が
歯の神経に作用して症状として出ます
刺激の程度もひとそれぞれなので
程度によって対応方法は変わりますが
当院ではまずシュミテクトの試供品を使ってもらいます
効果が出るまでに1ヶ月ほどかかりますが
結構効果あるんです
もし知覚過敏の症状に悩んでいる方おりましたら
一度試してみてください
どこのドラッグストアにも売ってますよ
それでも症状が消えない方は
しみる部分に蓋をします
刺激が起きないよう遮断しちゃいます
ですが重要なのは順番で
症状の強い方なんかは
いきなり蓋をしても症状が消えません
まずシュミテクトで感覚を鈍にして
そこから蓋をしてあげることが
知覚過敏の治療のコツなんです
知覚過敏も見方を変えると
体の不調の1つですので
うまく付き合っていきましょう
Learn More12月になりましたね!
今年も残りわずかですね。
年末年始の診療についてお知らせします。
年内は12月30日(月曜)まで
年始は1月4日(土曜)より
診療しておりますので、よろしくお願いいたします。
今年のうちにお口の中もスッキリさせて
新しい年に備えましょう!!
赤ちゃんの歯磨きってどうすればいいの?
当院でも最近増えてきたことなのですが、
1歳から2歳のお子様の検診を行う機会が増えました。
1歳半検診がお子さまの健康意識に貢献してくれているんでしょう。
以前よりも世のお母さまの子どもの口へ対する健康観が上がったことも1つ要因だと思います。
一昔前だと、こどもの歯科治療は痛くなって虫歯ができたら
歯医者に行くぐらいの感覚だったことを思うと、
こういった啓蒙やスクリーニングはとても大事なことだと改めて思いますね。
虫歯や歯周病も研究が進み、今では削る前に何かできることはないのか?
そんな考えが主流です。
そこから日本でも『予防』という言葉が出はじめて、徐々に浸透しつつあるのかな?
歯磨き粉のCMなんかでも「よぼう」を始めようと啓蒙されてますよね?
今日はなかとみ歯科医院が考える
『予防とはなんだろうか』
について最初に話していきましょう。
歯科の歴史なんて書いても面白くありませんし、
正直皆様のためになるとも思えないので、
関心のあるところだけピックアップします。
1つだけ皆さんに質問しますが、
虫歯を削ったことはありますか?
ある方もそうでない方も読んでいただきたいのですが・・笑
虫歯と聞くと歯が黒くなって穴があいているイメージがありますが
実は急に穴があいたりしません。
少なくとも歯を削らないといけないくらい大きくなるのには、数年はかかります。
なんでこんなことを聞くのかというと
みなさん虫歯は『歯』の病気だと思っているからです。
「口の中の環境の変化」
が虫歯の原因だと覚えてください!
歯に穴があくのはその結果です。
そして口の中の環境の変化を整えることが「予防」です。
お口の環境を整えるために私たち、歯科医師、歯科衛生士がいます。
歯科での予防という言葉に定義はありませんが、
口の環境を整えることだと考えてください。
さて赤ちゃんのはみがきはどうすればいいのか
という質問に関してですが、
このご時世です。
「歯磨き やり方」なんかで検索いただければ
丁寧に動画が出てきますので、そちらで確認してください。
大切なのは、「自己判断しないこと」
わからないときはうちにフラッときてください。
丁寧に教えますよ!
なかとみ歯科医院では歯ブラシが持てるようになってからは、必ず歯磨きを一緒に練習してもらいます。
3歳、4歳くらいのお子さまになると歯ブラシを握ってくれます。
もちろんこの年齢では上手に動かせませんし、きれいに汚れをとることなんてできません。
大切なのは、「教育」です。
今のお母さん世代の方々は、子供の時に歯科医院で歯ブラシの教育を受けたことがあるでしょうか?
もちろんある方もいらっしゃると思います。
ですが、多くの方はあまり記憶にないのでは?
私自身小さい頃にそんな教育を受けたことがありませんし・・
3歳、4歳でいきなりできるようにならなくていいのです。
大切なのは、一緒にはみがきを覚える「成功体験」だったり、
前来た時よりも上達していくことです。
これを繰り返していくことで5歳、6歳と習慣化していき、
小学校の中学年から高学年くらいには、
上手にはみがきができる技術を習得しているでしょう。(おそらく)
フッ素などの使い方のポイントは
来ていただいた時に指導します
はみがきの指導は同じことの繰り返しになることも多いんですが、
歯の生えかわりがあってお掃除が難しくなったりと、
子供のうちは様々なことが起こります。
時代にあった教育を行い、お子さま達が将来、
『歯の治療』でお金がかからないようになること
またお口の状態が変わらないことが歯科医療において最高のことなので
そうなれるよう一緒に取り組んでいきましょう。
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