なんで治療ってこんなに回数がかかるの?
歯の治療を受けた人の中には
年単位で治療に時間がかかったことが
ある人もいると思います。
こんなにかかると
治療だけで疲れて
もう歯医者になんか行きたくなくなります
ですが
いい治療を行うためには
時間もかかるのです
通っている方からすると
早く終わって欲しいが本音ですよね。
今日は歯科治療をわかりやすく、
建物に例えて説明しましょう。
虫歯一本の治療で何ヶ月も通院されたことがある方、
一度読んでもらえると少し理解が深まると思います!
いきなりですが、下の図をご覧ください。
建築の方から見てみましょう。
家を建てる時にまず確認することが
土壌の状態ですね。
土壌がしっかりしていないと
その後建った家はどうなるでしょう?
最初の頃は問題ないかもしれませんが
時間が経つと家が傾いたり
不具合が起きる可能性があります。
そうならないためにも
必要であれば
基礎工事が必要です。
地盤がしっかり固まったら
次は「ハコ」の部分です。
その土地に
どんな形のものを建てていくのか
設計します。
家は一度建ったら
長い年月
雨にも
風にも
地震にも
耐えないといけません。
それに耐えうる機能が備わっていないといけませんね。
最後にデザイン
大枠が決まったので
中はどんな設計にするか
一番ワクワクするところだと思います。
いかがでしょう?
なんとなく建築の方は
家が建つまでの工程の
イメージが湧いたと思います。
では歯科ではどのようになるでしょうか。
虫歯の治療に例えて考えてみましょう。
虫歯ができると
まず虫歯ができた環境を
変えてあげないといけません
歯肉の状態を整えたり、
プラークを落とせるようにしたりです。
次に基礎工事の部分では
削らないといけない虫歯を残したままでは
虫歯は進行します。
ですから虫歯をとること。
歯肉の状態が悪ければ
そこに安定した被せ物は作れないため
歯肉の治療を行うでしょう。
そこまで完了したら
治療している歯が
うまく機能するためには
どういう設計の物を
入れていくべきか検討し
それが食事をする時
話をする時などに
うまく機能できるかどうか
ちょうど
家が雨や風、地震にさらされるのと
同じようにです。
最後にデザイン
そこに被せ物が必要ならば
どのような素材や形が
汚れが流れやすいのか?
虫歯になりづらいか?
ここまで検討しています。
僕らは
その歯を一本残すために
できることを全力で考えています。
丁寧な虫歯の治療であり
根管治療であり
歯周病の治療です。
いかがでしたか?
一本の虫歯の治療でも
やることが多い方は
これだけのことを
時間をかけてやらなければ
治療したそばからすぐに再治療になる
ことも考えられます。
ご自身の治療で
よくわからない時は
先生に聞いてみましょう。
きっとその先生の熱意が伝わってくると思います!
Learn More昔の日本、昭和から平成にかけては
虫歯の洪水と言われるほど
虫歯が溢れていたようです。
子供の頃から治療の繰り返しで
歯医者嫌いになった方も大勢いると思います。
とにかく虫歯があれば削る時代だったのでしょう。
では現代はどうなっているのでしょうか?
フッ素入りの歯磨き粉等が
世の中に浸透していき
子供の虫歯の罹患率がグッと下がったようです。
虫歯で痛い思いをされた方は
いらっしゃると思いますが
今日は虫歯を放っておくとどうなるのか
なかとみ歯科医院での考え方をお伝えします。
まず
『虫歯』
と聞くと
黒い穴が空いたものを想像しませんか?
ちょうど下の絵のような
これは紛れもなく虫歯です。
しかも削らないといけない虫歯。
では
その虫歯は
急に発生しましたか?
ある時急に
大きな穴が空いたのでしょうか?
いかがでしょう
そんなことありませんよね
他の歯にそんな穴がないんですから。
つまり黒く穴が空いた部分は
虫歯がかなり進行したところなのです。
それでは虫歯の始まりはどんな感じでしょう?
実は
虫歯の始まりは全くの無症状で
表面の色が少し変わるくらいのものなんです。
この状態ならば
元の綺麗な状態に戻る可能性があります。
これを「再石灰化」といいます。
次に少し進んだ状態
最初のとどこが変わったの?
というレベルなんですが、
エナメル質というところまで
虫歯が進行しています。
実はこのエナメル質というのが
虫歯のキーポイントで
当院では、
虫歯がエナメル質にある間は
削らないで経過を見ていきます。
そして問題はここから
先ほどまでと何が違うのか?
それは黒い部分が
象牙質(ぞうげしつ)
というところまで到達しているところにあります。
虫歯は
進行すると
どんどん深いところへ進みます。
この象牙質まで達すると
しみたり
痛みが出たり
症状が現れるんです。
歯のしみる症状や
痛みが出たときに歯医者に行く方は
こんな状態です。
すなわち
歯を削らないとダメな状態なんです。
そして虫歯が進行すると
最終的にはこんな感じになります。
先ほど話しました
エナメル質も、象牙質もなくなった状態
こうなると歯を残して
形態を回復することができなくなり
抜歯しなければいけません。
いかがでしょう?
虫歯の最後は悲惨なものです。
ですが、
皆さんは
虫歯が段階的に進むものだと
わかっていただいたと思います。
しかも初期の虫歯であれば
削らずに観察することが
大事であることも
少し理解できたのではないでしょうか?
歯を削っていいことはありません
ですが削らないといけない
どうしようもない時があります。
できるだけ
削らなくていいように
歯医者さんでメンテナンスを受けましょう。
Learn More歯石ってとらないとダメですか?
数年前から当院では、
お口の中の写真を
一年に一回撮るようになりました。
撮影が多い方で、
3年分の写真がたまっており、
メンテナンスのたびに振り返ります。
最初は歯石がビッチリと隙間を埋めていた方なんかも、
1年後からはほとんどつくことがなく、
検査の結果が安定しているところを見ると、
お互いに安心するものです。笑
先日、写真で振り返っている時に、
『歯石ってそんなに悪いものなのですか?』
という質問を受けましたので、
本日はなかとみ歯科医院での見解を書いてみようと思います。
歯石って
歯垢が石みたいに固まるんでしょ?
その通りです!
ですが
歯石も実は2種類あります。
でき方によって名前が違いますので、
まずはそこからお話ししましょう。
歯石ができる仕組みは、
歯ぐきの上にできるか下にできるかで異なります。
歯ぐきより上にできる歯石を
「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」
といいます。
下の前歯の裏側には唾液がでるところがあり、
そこから出た
唾液とカルシウム成分が結び付くことで
歯垢が石灰化し、
石のように固まる現象が起こります。
これが溜まることで歯石になるんです。
この歯肉縁上歯石は
エナメル質でおおわれている
ツルツルとした歯の表面にできるので、
比較的除去しやすい歯石です。
一方で、歯ぐきより下にできる歯石を
「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」
といいます。
唾液と関係する歯肉縁上歯石とはちがい、
歯と歯茎の間から染み出る
浸出液というものとカルシウム成分が結び付き、
歯垢などが石灰化し固まってできる歯石です。
色味が褐色や黒っぽい色をしています。
歯ぐきの下にこびりついているため、
除去するのが難しく、
除去する際に痛みを伴うこともあります。
歯垢が石灰化して歯石になるという基本形は同じですが、
歯肉より
上にあるか
下にあるかで
大きく意味合いが異なります。
皆さんは
歯肉縁下歯石がつくと
歯周病でのトラブルが
起きやすくなる
ということを覚えておいてください!
また文章の中で
『歯垢』という言葉が出てきたと思います。
皆さん、歯垢は
食べ残しが溜まったものでしょ?と
考えているかもしれません。
しかし
歯垢は
磨き残しや
汚れが固まったものではない
ということをご存知ですか?
歯垢は汚れではなく、
歯垢をつくっている90%以上が
虫歯菌や歯周病菌といった
細菌なのです。
細菌が固まってできているのが
歯垢だと分かれば、
それが固まったということが
結構恐ろしいことだということが
お分かりいただけるかと思います。
もちろん個々人によって
細菌の毒性は違うと思いますが、
歯科医院で定期的に
歯石を取ることや
歯垢を除去することが
大事なことだと
おわかりいただけたのではないでしょうか。
ですので、
当院で行っている
歯磨きの練習
ほんと地味な訓練なんですが
正しい歯磨きって大事なんですよ!
わざわざ染め出して歯磨きの練習なんて・・・
と思わないでくださいね。
基本的なことで、
ある程度の口の中のトラブルは防げますので、
メンテナンスをしっかり続けて
衛生士さんの話に耳を傾けてください!
お口のことでトラブルが少なくなるよう
サポートします!
Learn Moreかかりつけって何?
歯医者が嫌いな人は多いと思います。
なぜでしょう?
それは
歯を削られるかもしれないし
どこか悪くなっているかもしれない
ドキドキしますよね
私も健康診断なんかで
昔は何も思わなかったのに
最近やたらと
中性脂肪や血液検査の結果に
目がいくようになりました。
健康に意識が向いてきたのだと思います。
今日はなかとみ歯科医院が考える
「かかりつけ」
に関してお話しします。
ところで
歯医者に来るとやたらとレントゲンや口腔内写真を
撮られた記憶はありませんか?
しかも定期的に
一番最初はわかります。
初めての歯医者に来る時は何か理由がありますよね?
歯がしみる とか
歯茎から血が出る とか
あとは久しぶりなので全体を確認したいなどです。
歯科においては
表層からの確認も大事ですが、
歯の内部、顎の骨の内部を
確認することがとても重要です。
虫歯であれば
上から見ただけではなんともなくても
歯と歯の間から虫歯が進んでいた場合
レントゲンを撮らないとわかりません。
しかもそれが
いますぐ処置をしないといけないのか
経過観察をしてもいいのか
とても重要な判断を下す材料になります。
ではなぜ定期的に撮る必要があるのか?
歯医者さんとの付き合いが一回きりなら
定期的に撮る必要はないと思います。
しかし
歯医者に行くたびに治療が必要な状態って
どうです?
私たちは悪いことが起きて欲しくないですし
治療に介入することほど残念なことはありません。
患者さんの経過を把握でき、
今後何が起こるかの予測が立てられます。
予測が立てられると未然に防ぐ行動を起こせます。
それが歯を削るという残念な結果にならないように
力になれるのです。
ちなみに
当院では一年に一回はお口の中の写真を記録しています。
「かかりつけ」とはそういった資料の蓄積によって
自分の状態を知っておいてもらうことだと考えます。
歯でも体のことでも
早いうちからかかりつけを持って
困らないようにしてください!!
Learn Moreラバーダム防湿??
『先生苦しいんですけど』
根管治療中にたまに言われることがあります。
根管治療とは、歯の神経をとることや、
一度神経をとったところの再治療をする処置のことです。
神経をとったことがある方は、何回も通院して、
歯をグリグリされてるなーって感じたことがあるかもしれません。
今日はなかとみ歯科医院が、根管治療をする際に、使用する『ラバーダム』についてお話します。
まず聴き慣れな言葉『ラバーダム』って何?
簡単にいうと、ラバーダム防湿とは『ゴムのシートを口の周りにはって治療すること』です。
口の中には細菌がたくさんいます。目に見えません。
そんな中治療するとどうなると思いますか?
不確かな治療になりそうですよね・・・
そうならないためにラバーダム防湿の登場です!
歯に金具を引っ掛けてそこを軸にゴムを広げます。
すると、こんな感じになります。
こうすると、唾液が中に入りにくくなるので、
治療の成功率が上がります。
全ての処置にこの方法がとれたらいいのですが、残念ながら治療が限られます。
問題は息苦しいことと、唾液がお口の中にたまるので、苦しい人もいると思います。
患者さんは苦しいかもしれませんが、治療の成功率をあげるためですので
頑張って協力してください!
なお苦しい時は必ず外しますので、強制的ではありません。
安心してください。
いかがでしょう。
少し歯科治療の理解が深まったのではないでしょうか。
いずれにしても神経を取ることがないように意識を上げて虫歯の予防に努めましょう!!
みなさまの健康のため、全力でサポート致します。
Learn Moreカウンセリングって何?
最近おもてなしに関して考える機会がありました。
これは日本特有の表現で、
英語だと”hospitality(ホスピタリティ)”
です。
旅先の旅館やホテルで出迎えて頂いた時に
女将さんやフロントのスタッフが気持ちよく迎えてくれた経験はないでしょうか
こんな時に日本特有の良さが出ますよね
身近だとマクドナルドなんかいい例だと思います。
海外ではマクドナルドの店員は
無愛想だなと思うことがザラにありますが
日本のマクドナルドの店員はどうでしょう?
そんなことまで配慮してくれるの!?
と、やりすぎなくらい丁寧な対応を受けることがあります。
これは常にお客さまからの意見に耳を傾けて
変化に順応してきた
企業努力の賜物だと思います。
一方で歯科業界での変遷はどうなっているのかというと
昔は一方的に治療を進められたり
患者からの意見のフィードバックは
皆無だったと思います。
経験のある方、多いのではないでしょうか。
そんな中、出てきたのが
”カウンセリング”です。
心療内科などでよく聞く言葉だと思います。
今日はなかとみ歯科医院での
『カウンセリング』についてお話しします。
突然ですが、
初めての歯医者に行く時はなんとなく構えますよね?
ひどいことを言われるんじゃないか
高額なものを勧められるんじゃないか
などなど
定期メンテナンスを受けていらっしゃる患者さんでも
悪くなってないか不安で来る時はドキドキすると
おっしゃいます。
流れ作業的にそんな内容を淡々と話されたら
ショックですよね。
ですが、
同じ内容を聞くにしても、前準備ができていて
相手が自分のことをわかってくれる状況であれば
受け取り方も変わりませんか?
つまり
カウンセリングとは
歯科治療やメインテナンスを受けていただく前の
コミュニケーションをスムーズに行うための前準備なのです。
私たちが患者さんに望むのは
治療するところがあれば
再治療の少ない内容であり、
治療後はいい状態のキープです。
こちらが理想とする内容を受けていただければ
虫歯や歯周病になるリスクも下げることができるのですが、
実際は時間的な制約や
個人の変えられない習慣など
人により様々な因子が絡んできます。
これらのこと
患者さん自身の都合を把握し
寄り添って治療やメンテナンスの提案ができるように
伺うことが私たちが行うカウンセリングの目的です。
おもてなしとは少し違いますが、
サービスの向上のために私たちもできることを
全力で取り組んでいます。
この記事を読んで
こんな目的のためにやっていたのだと
思っていただけると幸いです。
Learn More虫歯の治療はなんで時間がかかるの?
先日虫歯のリスクを下げるための治療を完了し、メンテナンスに移行した患者さんが、
『虫歯の治療ってこんなに大変なんですねー』
と、おっしゃっていました。
私たちも気がつけば、治療を開始して3、4ヶ月くらい経過していることもざらにあるため、
新鮮な意見を頂戴し、今回ブログのテーマとさせていただきました。
今日はなかとみ歯科医院から、虫歯の治療に関して知識を深めていただければと思います。
『虫歯を治す』といわれたら治療にはどのくらい時間がかかると思いますか?
浅い虫歯なら削って詰めて一回で終わり、少し深い場合は削って型取り被せ物をして…というように数回の治療、さらに深い時は神経を取って根っこの治療をして型取りして被せ物をする…この場合は回数は多くなりますが大抵の場合1年、2年という単位の期間かかるものではありません(もちろん例外もありますが…)
と虫歯治療のイメージはこんな感じではないでしょうか。
しかし今「虫歯」の考え方は変わりました。
それは「虫歯」は「慢性疾患」であるという考え方です。
慢性疾患には高血圧や糖尿病、高脂血症などが挙げられます。
ゆっくりと症状が進行し、治療や管理が長期間にわたる疾患のことを指します。
虫歯が慢性疾患なら当然治療にも長い時間がかかることになります。
「虫歯」はポンと出来てそこを治療すればお終い!と思っている方が多いと思います。
これは日本で歯医者にかかったことのある方なら、そんな治療を受けたことがあるかもしれません。
実はそうではありません。
まずは虫歯がどんな病気なのか、というお話から始めたいと思います。
虫歯ってどんな病気?
「なぜ虫歯になるの?」のページでもメカニズムについて説明していますのでここでは簡潔に。
虫歯は、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされてしまう病気です。
口の中にいる細菌は、糖分をエサとして酸をつくります。
酸が増えると、口の中が酸性になり歯が溶けます。
これを防ぐために、口の中では唾液がたくさん出ます。
唾液には緩衝能と呼ばれる、酸性になった口の中を中性に戻してくれる作用があるので、
虫歯から歯を守ってくれます。
細菌の酸が唾液の作用よりも上回ってしまうと歯が溶けて虫歯になってしまいます。
虫歯になりやすい環境
*みがき残しが多い
*ジュースを飲む回数や間食の回数が多い
*唾液の量が少ない
などが大きな原因として挙げられます。これらの原因が複雑に重なって虫歯はできます。
当てはまるものが多い、また一つの項目でも、強くその傾向がある人は、虫歯になりやすいといえます。
虫歯はポンと突然出来るのではなく出来るべくしてできているのです。
虫歯を1カ所なおしても口の中の環境が変わらない限り、次々と新たな虫歯ができ、「虫歯を治した」とは言えないということです!
*つまり虫歯の治療とは虫歯になりにくい口腔内環境を作り、それを維持することとなります。
どんな治療をするの?
口の中の清掃状態の改善
みがき残しは歯の表面で白いネバネバしたプラークと呼ばれる塊になります。
歯科医院ではこれを取り除くための歯磨き指導を行います。
汚れに色をつけてどこにみがき残しがあるかをチェックする染め出しを行ったり、
フロスや歯間ブラシの使い方、歯ブラシの当て方やみがき方を説明します。
食生活の改善
まず、普段何時ごろご飯を食べているか、
間食は何回するか、
ジュースをよく飲むかなど日頃の食生活についてチェックします。
そこから、改善すべき点を歯科医師や歯科衛生士がピックアップして、実行してもらいます。
唾液量を増やす
まず唾液が少なくなるのには加齢や、多剤服用、ストレスなど様々な原因があります。
そういっ た原因があるとなかなか唾液量を戻すのが難しいですが、
舌を使った運動、噛む回数を増やす…など唾液腺を刺激する方法をアドバイスします。
それらの治療で、ある程度口の中の環境が改善してきたら、
定期検診をうけてこの状態が維持できているかチェックします。
虫歯の治療は、自分自身でのお口の管理と歯科医院での定期的なチェックを欠かさず行うことです。
虫歯の治療とは短期的なものではなく、長く続くものなのです。
虫歯はずっと付き合っていかなければならない病気なんだ!
という意識を持って、自分自身の口の中の環境をいま一度見直してみるといいかもしれません。
いかがでしたか?
今回は噛み砕いてわかりやすく書いたつもりですが、それでも難しいし理解しづらいものなんですよね。
まとめとして、
虫歯になるのは何か原因があって、
それを歯医者さんで見つけて改善していけるかどうか
メンテナンスで確認していきましょう!
というところです。
メンテナンスの度に少しづつ虫歯への防御力を高めてもらえるよう私どもも努めますので、
歯で困らないよう一緒に頑張りましょう!!
歯周病ってなに!?
今日のテーマは、歯周病ってなに?です。
そんなのググればいくらでも出てくるわ!と思う方多いと思いますが、
興味のある方はぜひとも読んでいただければと思います。
歯周病ってなに?
子どもの歯を守る
もともと小児の患者さんを受けていなかったなかとみ歯科医院ですが、
最近の傾向として子どもの患者さんが以前よりとても増えたように思います。
その1つはお子さまの親が、子どものお口の健康に興味を持たれる方が増えたことだと思います。
僕らにとっても歯を削るリスクが減るため、非常に喜ばしいことです。
また先日三歳児検診に出向き、3歳児のお口の中をたくさんみてきました。
3歳にもなるとみんなそれぞれ個性が出てきて見ているだけでも面白いですね 笑
なかには暴れる子や吐いちゃう子もおり、お母さま方の苦労が伺えます。
手元にある統計の資料と比べてみても、数十名のお口の中を見る限りでは、明らかに虫歯の数は減ったのだなと感じました。
余談はここまでで、今回は自分が勉強している中で、
予防大国スウェーデンでの歯磨きに関する知識についてお話しします。
テーマは
ライフステージが変わりゆく中での、予防方法や気を付けるべきこと
内容は三部構成
乳歯列期(乳歯のはえ初めから、乳歯が揃い、大人の歯がはえる前の段階)
混合歯列期(大人の歯が生え始め、乳歯が抜けて、乳歯、永久歯が混在している時期)
永久歯列期(全て大人の歯になる時期)
だったのですが、今回は乳歯列期、混合歯列期についてみていきましょう。
まず1ー5歳のお子様に関して(乳歯列期)
徐々に乳歯がはえてきて、乳歯が揃って噛み合わせが揃う時期です。
みなさまに気をつけて欲しいポイントは
子どもの前歯で、目でみて明らかにモヤモヤした汚れがある場合は
子供の歯がうまくブラッシングされていないことを示す明らかな徴候ですので、
歯医者さんに相談にいきましょう。
注意すべきは、4ー5歳で最も虫歯になりやすい部位
奥歯の歯と歯の間です。
これは表面上から見えないことが多く(歯と歯の接しているところに虫歯ができるため)
小さなレントゲン写真を撮らないとわからないことが多いです。
このほかの部分に虫歯がある子どもは虫歯のリスクが非常に高いので要注意です。
次に6−12歳のお子様に関して(混合歯列期)
6歳くらいから乳歯の一番奥に大人の歯がはえてきます。
6歳臼歯と言われる歯ですね。
(前歯のはえかわりの方が早い方もいます。)
はえ始めはブラシを当てると痛がることがありますので、
大きくお口を開けてもらい、優しい力で丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。
また9−10歳までは仕上げ磨きするようにお願いします。
これは子どもの器用さなどにも関係しますが、
この時期くらいまでは歯磨きを任せっきりにするのは不十分だからです。
乳歯列期で虫歯のリスクが低い子は大人になっても歯を削るリスクが低いことが多いです。
この時期に正しい教育を受けることが大切ですね。
まずは子どもの歯を朝晩フッ化物配合歯磨剤で磨くことから始める!
そしてやっぱり大切なのは歯医者さんでの定期管理!
これに尽きます。
馬出会館にてクローバーの会の皆さまへ講演に行ってきました。
口の健康というテーマでお話しさせて頂き、みなさまの健康に対する取り組みなど伺いましいた。
話していて感じたことは、私自身、患者さんと診療室でチェアサイドでいつも接しているため、
患者さんが相手でないところがとても新鮮であり、違った緊張感がありました。
普段、患者さんたちはこれくらい緊張しているのかもという気持ちにもなり、
相手の気持ちを理解するという意味でとても勉強になる一日でした。
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