もともと小児の患者さんを受けていなかったなかとみ歯科医院ですが、
最近の傾向として子どもの患者さんが以前よりとても増えたように思います。
その1つはお子さまの親が、子どものお口の健康に興味を持たれる方が増えたことだと思います。
僕らにとっても歯を削るリスクが減るため、非常に喜ばしいことです。
また先日三歳児検診に出向き、3歳児のお口の中をたくさんみてきました。
3歳にもなるとみんなそれぞれ個性が出てきて見ているだけでも面白いですね 笑
なかには暴れる子や吐いちゃう子もおり、お母さま方の苦労が伺えます。
手元にある統計の資料と比べてみても、数十名のお口の中を見る限りでは、明らかに虫歯の数は減ったのだなと感じました。
余談はここまでで、今回は自分が勉強している中で、
予防大国スウェーデンでの歯磨きに関する知識についてお話しします。
テーマは
ライフステージが変わりゆく中での、予防方法や気を付けるべきこと
内容は三部構成
乳歯列期(乳歯のはえ初めから、乳歯が揃い、大人の歯がはえる前の段階)
混合歯列期(大人の歯が生え始め、乳歯が抜けて、乳歯、永久歯が混在している時期)
永久歯列期(全て大人の歯になる時期)
だったのですが、今回は乳歯列期、混合歯列期についてみていきましょう。
まず1ー5歳のお子様に関して(乳歯列期)
徐々に乳歯がはえてきて、乳歯が揃って噛み合わせが揃う時期です。
みなさまに気をつけて欲しいポイントは
子どもの前歯で、目でみて明らかにモヤモヤした汚れがある場合は
子供の歯がうまくブラッシングされていないことを示す明らかな徴候ですので、
歯医者さんに相談にいきましょう。
注意すべきは、4ー5歳で最も虫歯になりやすい部位
奥歯の歯と歯の間です。
これは表面上から見えないことが多く(歯と歯の接しているところに虫歯ができるため)
小さなレントゲン写真を撮らないとわからないことが多いです。
このほかの部分に虫歯がある子どもは虫歯のリスクが非常に高いので要注意です。
次に6−12歳のお子様に関して(混合歯列期)
6歳くらいから乳歯の一番奥に大人の歯がはえてきます。
6歳臼歯と言われる歯ですね。
(前歯のはえかわりの方が早い方もいます。)
はえ始めはブラシを当てると痛がることがありますので、
大きくお口を開けてもらい、優しい力で丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。
また9−10歳までは仕上げ磨きするようにお願いします。
これは子どもの器用さなどにも関係しますが、
この時期くらいまでは歯磨きを任せっきりにするのは不十分だからです。
乳歯列期で虫歯のリスクが低い子は大人になっても歯を削るリスクが低いことが多いです。
この時期に正しい教育を受けることが大切ですね。
まずは子どもの歯を朝晩フッ化物配合歯磨剤で磨くことから始める!
そしてやっぱり大切なのは歯医者さんでの定期管理!
これに尽きます。