🪥 仕上げ磨き卒業のタイミングと親の役割

 

こんにちは。
なかとみ歯科医院です。

私たちは「笑顔創造」という理念のもと、
**“健康者が笑顔で来院する歯科医院”**を目指しています。

 

これまでのブログでは「ゼロ歳からの予防」や「7〜12歳のむし歯ゼロプログラム」を通して、
歯の成長とともに“自分で守る力”を育てる重要性をお伝えしてきました。

今回は、保護者の方から最も多くいただく質問のひとつ――

「仕上げ磨きは、いつ卒業すればいいですか?」

この問いに、“自律と習慣化”という予防の本質からお答えします。

 

🌱 卒業のサインは「上手に磨ける」ではなく「自分で磨こうとする」

多くの親御さんが、「上手に磨けるようになったら仕上げ磨きをやめよう」と考えます。
しかし、予防歯科の視点から見ると、卒業のサインは技術ではなく意欲です。

「自分で磨きたい」「自分でできた」と感じること。
その気持ちが芽生えた瞬間が、“仕上げ磨き卒業”の準備が整った証拠です。

なぜなら、予防の目的は「完璧に磨くこと」ではなく、
自分の健康を自分で守る意識を育てることだからです。

 

🦷 年齢の目安とステップ

年齢 子どもの発達段階 親の役割 ポイント
〜6歳 まだ手指の発達が未熟 主に保護者が仕上げ磨き 寝る前の磨きを習慣にする
7〜8歳 自分で磨けるが精度にムラ 一緒にチェック・仕上げ補助 「一緒に磨こう」を合言葉に
9〜10歳 自己管理の意識が芽生える 月に数回チェックする程度 “できた”を認めて任せる
11〜12歳 自立意識が確立 口の変化に気づく声かけ 定期健診で客観的チェック

このように、親の手を離すのではなく、関わり方を変えることが大切です。
「仕上げ磨きをやめる」ではなく、「見守りながら卒業する」という発想に切り替えましょう。

 

💡 仕上げ磨き卒業をスムーズにする3つのコツ

「一緒に磨く時間」を残す

急に「もう自分でやりなさい」ではなく、
毎日の中で“親子で並んで磨く時間”を意識的に続けてください。

この共同の時間が、
「歯磨き=安心」「歯医者=怖くない」というイメージを子どもの中に残します。

チェックは“指導”ではなく“共有”

「ちゃんと磨けてないよ」ではなく、
「ここ少し残ってるね」「どうやったら届くかな?」と声をかけましょう。
正解を教えるのではなく、一緒に考える姿勢が子どもの主体性を育てます。

定期健診を「親子の健康日」にする

仕上げ磨きを卒業しても、歯科医院でのチェックは続きます。
親子で一緒に受けることで、
「自分の歯は自分で守る」というメッセージを強く伝えることができます。

 

🌿 親が“やめる勇気”を持つことも予防

仕上げ磨きを続けていると、
「自分がやらないとむし歯になるのでは」と不安に感じる親御さんも多いです。
しかし、長く手を出しすぎると、
子どもが「自分でやらなくてもいい」と思ってしまうこともあります。

予防とは、“守ること”と同時に“手放すこと”。
それは、親の側の自律でもあります。

 

🩵 当院でのサポート:家庭と医院の“二重習慣化”

当院では、仕上げ磨き卒業をスムーズに進めるため、
家庭と医院の両方で「予防のリズム」をつくるお手伝いをしています。

  • 親子でのブラッシングアドバイス
  • ホームケア用品の選び方・使い方の提案

これらを通じて、“自分でできた”という体験を積み上げる仕組みをつくっています。

 

👩‍⚕️ スタッフからのメッセージ

「仕上げ磨きの卒業は、“親子で歩んだ時間の証”です。」

子どもが初めて一人で磨けるようになった日。
それは、“親が守り、子が自立した瞬間”。
私たちは、その喜びを一緒に見届けたいと思っています。

 

🌸 最後に

仕上げ磨きの目的は「きれいに磨くこと」ではなく、
自分で磨く習慣”を育てること。

そして、親はそれを“支える存在”から“見守る存在”へ。
これが、なかとみ歯科医院が考える予防の最終形=自律の予防です。

「できたね」「続けてるね」──その一言が、
お子さんの一生の予防習慣をつくります。

 

📍なかとみ歯科医院
医療法人 研新会
福岡市東区箱崎3-36-31-109
小児歯科・予防歯科・定期健診・仕上げ磨き指導
「笑顔創造 × 健康者が笑顔で来院する歯科医院」
ご予約・お問い合わせ:TEL 092-651-8280

 

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