ブログを始めてあまり日が経っていないのですが、ありがたいことに質問が1つ届きました。
読んでいただいている皆様ありがとうございます。
寄せられました質問ですが
『小学校の歯科検診でむし歯があると記録用紙をもらい、かかりつけに伺ったのですが、まだ小さいから大丈夫と言われました。このまま様子をみていいものでしょうか?』
という内容です。
むし歯の管理方法に関しては、先生各々で考え方がありますので、一概にこの方法が正しい!!というのがなかなか言えない状況です。
1つの基準として考えてもらうために
今日は、なかとみ歯科医院で行なっているむし歯の管理方法についてお話しします。
そもそも学校の歯科検診ってどんな感じなの??
世のお母さまは思っているでしょう。
私も歯科学生の頃、何回か小学校の検診に行ったものです。
ここで検診のポイントをお伝えします。
ポイントは3つ
むし歯がないか
歯ぐきが腫れてないか
歯垢(しこう)がついてないか
かみ合わせも見てますが、上記のポイントが特に気になるところかと。
簡単に言いますと、これらを早期に解決しておかないと
大人になってから歯で苦労するからです。
また大人数を相手にしますので、一人1分くらいかかります。
歯医者にかかったことがある方はお気づきかと思いますが
短時間では完全にお口の中を把握できませんよね?
歯医者にクリーニングに行っただけでも1時間はかかると思います。
僕らは衛生士さんがクリーニングを行う間に、お口の中の写真やレントゲンなどの資料を判断し、最後に実際に確認してお話しすることが多いです。
ですから歯科検診は一定の基準に準じたスクリーニングだと思ってください。
さてさて、話を戻しましょう。
むし歯の状態をこのまま放置していて大丈夫か?
答えはNOです。
今のまま何も変わらなければ、むし歯は進行していく一方
削らなくていいむし歯=元に戻る余地のあるむし歯です。
そもそもむし歯って?なんなん
穴があいたら歯医者へGO!!
ではなく
穴があくのは結果であって、むし歯ができるお口の中の環境が問題なのです。
ん?わかりにくい?
ではダイエットに置き換えてみましょう。
ダイエットするとき、特殊な方法でなければ、大抵の方が食事を減らしたり、抜いたりしますよね?
理論的に抜けばそれだけ吸収されないので体重は徐々に減るでしょう。
しかしダイエットしようという人が生活習慣や食事の量を変えないとどうなるでしょうか?
今より増えるか、現状維持かですよね。
むし歯にも同じことが言えるんです。
ダイエットで食事の量が変わらなければ、体重は増えます。
できてしまったむし歯を環境も変えず、そのままにしておけば進みます。
これは子どもに限らず、大人にも言えることです。
ですから、
何も指導がなかったとすれば、そのまま様子を見るのはあまりよくありません。
フッ素の指導や食生活の指導があったならそれは守ってみてください。
また手間はかかりますが、お母様方
3、4ヶ月後に必ずかかりつけに確認に行ってください
子どもの歯を守るためですので、よろしくお願いします。